■日時:2013年6月29日(土)
午後1時30分~4時30分(開場1時15分)
■会場:大阪市立港区民センター・ホール
(地下鉄中央線、JR 環状線「弁天町」下車南西へ徒歩7 分)
■参加費:500 円
■主催:ピースおおさかのリニューアルに府民・市民の声を!
シンポジウム実行委員会
<当日プログラム>
●基調提案
・上杉聡(15 年戦争研究会)
●発題者
・教育現場の先生から:
橋口哲さん(小学校教員)
・歴史学研究者から:
人見佐知子さん(甲南大学人間科学研究所博士研究員)
・博物館の経験者から:
渡辺武さん(元大阪城天守閣館長)
・在日外国人から:
方清子さん(日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワーク代表)
・平和学から:
奥本京子さん(大阪女学院大学教授)
・空襲被害者から:
伊賀孝子さん(大阪戦災傷害者・遺族の会会長)
久保三也子さん(大阪大空襲の体験を語る会代表)
●会場からの発言、討論、集会宣言
<よびかけ>
平和施設として大阪国際平和センター(以下「ピースおおさか」)が建設されて22 年目たち、これまで170 万人を超える国内外の人々が、子どもたちを中心に、参観してきました。平和を願う私たちにとって、ピースおおさかは誇りとなっています。
このたび、そのピースおおさかのリニューアルが決まり、4 月9 日に「展示リニューアル構想」が同館から公表されました(www.peace-osaka.or.jp)。リニューアルする理由は、22 年をへて施設が劣化し、展示内容の改善をはかるためとされています。ただ、これまでピースおおさかは、戦争を望む勢力によって批判されてきた経過もあります。このため私たちは、ピースおおさかが守ってきた「設置理念」をふまえ、より良く再生するよう期待し、改善への意見を様ざまに伝えて来ました。
しかし今回の「展示リニューアル構想」を読むと、一部に改善をはかる内容も示されていますが、重要な内容が抜けたり、不十分な点が多くあります。私たちは、そのことを伝えるため、5 月11 日にピースおおさかの館長に面会を求め、懇談をし、その席で以下の5 点をお伝えしました。
1)「空襲による犠牲者に寄り添い、追悼の場を中心に展示を考える」という点では、より良い展示への方向が示されていて賛同できます。しかし、―
2)「身近な大阪から出発し、戦争遺物に語らせる展示」という点は、まだ不十分と思います。
3)「次世代をになう子どもが理解し、子ども自らが育つ展示」が必要と思いますが、この点も不十分だと考えます。
4)「大阪空襲を世界の空襲の歴史の中に位置づける」ことが、他国との関係でも重要と考えますが大きく欠落し、世界各地の空襲被害を展示計画に入れていません。
5)「戦争の悲惨さは、広い視野と、いまも続く傷跡と平和の危機のなかでとらえる」ことが大切と思いますが、過去の一時期の大阪に視野が限られ、不十分です。
館長は私たちに、ピースおおさかに関心を持ち支援するために声を寄せてくださったことに感謝すると述べられ、構想は骨格であり、補足、改善のためのご意見には聞く耳を持ち、リニューアル監修委員会にも伝えると述べられました。
しかし、一部議員による干渉、あるいは「廃館」要求の声も強く、設置理念にそった展示リニューアルの実現は、なかなか厳しい状況であることも押さえねばなりません。
そこで私たちは、ピースおおさかのリニューアルに心を寄せる方がたや諸団体に、このたび広くお集まりいただき、ピースおおさかのリニューアルに関わる機関や関係者の方がたもお招きし、シンポジウムを開催したいと思いました。各界から「展示リニューアル構想」への意見、批判、注文、要望などを出し合い、意見を交換する場にしたいと思います。多くの皆さんの声をピースおおさかのリニューアルに反映させるため、ぜひご参集下さい。